1 シーズン
8 エピソード
朝が来る
夫の不妊、特別養子縁組、人生の光と影。“普通の幸せ”を願っていた、現代を生きる、ある女性の物語。人は人を信じることで、どこまで強くなれるのか?栗原佐都子(安田成美)は出版社に勤める夫・清和(田中直樹)と長男の朝斗(6才)と穏やかながら満ち足りた日々を送っていた。実は朝斗は実子ではなく養子だったが、そんなことは関係なかった。長く苦しい不妊治療の末、一度は子供を諦めた佐都子たち。しかし、ひょんなことから知った特別養子縁組によって光がもたらされたのだ。朝斗のいない生活などもう考えられない。このまま幸せな日々が続いていく。佐都子はそう思っていた。そんなある日、栗原家に一本の電話がかかってくる。「私が産んだ子供を返してください」。息子の母親を名乗る女(川島海荷)からの突然の電話。この電話が、佐都子を過去に引き戻していく。そしてそこには、光を失ってしまったもうひとりの母の存在が……。このドラマには様々な女たちが登場する。子供を産めなかった女。子供を手放さざるをえなかった女。家族を捨ててしまった女。家族を信じない女。家族を求め続ける女……。誰もがただ「普通の幸せ」を求めていただけ。もがきながら前に進んでいくその“誰か”は鏡に映るあなたの姿かもしれない。人生の夜に迷い込んでいる人間に、果たして朝はやってくるのか……!?