1 シーズン
10 エピソード
団地のふたり
団地で生まれた幼なじみのノエチと奈津子。 結婚したり羽振り良く仕事したり、若い頃は色々あったけれど、わけあって昭和な団地に戻ってきた。 小さな恥も誇りも、本気だった初恋のゆくえもお互いよく知っているから、今さらなにかを取り繕う必要もない。 一緒にご飯を食べてバカなことを言い合いながら、日々へこんだ心をぷーぷー膨らませている。 古くなった団地では、50代でも十分若手。 子どもの頃から知っているおじちゃん・おばちゃんの家の網戸を張り替えてあげたり、昭和な品をネットで売ってあげたり。 時代遅れの「ガラクタ」でも、どこかにいる誰かにとっては、きっと「宝物」。 運よく高値で売れたら、その日のご飯はちょっとだけ贅沢にする。 一方、新たに越してくる住人たちもそれぞれにワケありで。 助け合いながら、変わらないようで変わっていくコミュニティがそこにある。 まったり、さらり、時々ほろり。 幸せってなんだろう。 今日もなんとか生きていく。