野のなななのか
名匠・大林宣彦監督が「この空の花 長岡花火物語」に続けて発表した“戦争三部作”の第2作。北海道芦別市で老男性が亡くなり、散り散りだった家族は葬儀で集まるが……。
北海道芦別市。今は古物商をしている、少々気難しい元病院長の鈴木光男は3月11日午後2時46分に92歳で他界する。光男が亡くなる直前から、各地に散り散りになっていた家族、光男の妹・英子や子どもたち・孫たちが芦別に集まって来るが、その中には清水信子という正体不明の女性もいた。やがて、終戦を迎えたはずの1945年8月15日の後も樺太では戦争が続き、そこで光男が旧ソ連軍の侵攻を体験していことが分かり……。