北海水滸伝484のブルース 伝説・枯木のバラ
戦後、 古くからのテキヤ王国であった北海道は、愚連隊、博徒系ヤクザなどが群雄割拠し始め、乱世に突入する。名を売り出すためには力のある者を叩く。そうした殺し合いが立て続けに起こる戦国時代の北海道で昭和24年、"枯木のバラ"と呼ばれた荏原哲夫(白竜)は、森永会幹部・田川を刺殺する。この事件を機に"枯木のバラ"の名は道内に轟き始めるのだが、"強いヤツは狙われる"極道社会の掟は、やがて荏原の身にも振りかかることとなる・・・。これは、北海道の裏面史、そして、その歴史のなかで生きた伝説のアウトロー・荏原哲夫の姿を描くものである