ふれる。
同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。 東京・高田馬場で共同生活を始めた三人は 20歳になった現在でも親友同士。 それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が持つ テレパシーにも似た力で 趣味も性格も違う彼らを結び付けていたからだ。 お互いの身体に触れ合えば心の声が聴こえてくる- それは誰にも知られていない三人だけの秘密。 しかし、ある事件がきっかけとなり、秋、諒、優太は、 「ふれる」の力を通じて伝えたはずの心の声が聴こえないことに気づく。 「ふれる」に隠されたもう一つの力が 徐々に明らかになるにつれ、 三人の友情は大きく揺れ動いていく-